モノづくりが得意なママと
ママのしあわせがうれしいパパと
家族の夢がつまったリノベーション。

　家を持つなら一軒家がいい。庭もあるし、何より“あづましい”。Oさんご夫婦がマイホームを意識して２年が過ぎた頃、これは、という中古住宅が見つかった。長男が通っている幼稚園にも小学校にも近いまたとない物件。築40年ぐらいの建物をアルティザン建築工房にも見てもらうと、基礎を生かして再生できることが分かった。リノベーションはもとから奥さまのこだわりで、それまでにも同社のオープンハウスを見学し「古いものを大切にする」という考えに共感していたのである。ここにはおばあさんが一人で住んでおり、家のことや庭に植えた花のことなど直接本人から聞くことができた。そんな安心感も、この家を受け継ぎたいという気持ちにつながったのだ。
　既存建物の使える部分は再利用し、断熱性や耐震性などを補強することで新築に劣らない住宅性能を確保できるリノベーション。外観の一新で古さはまったく感じさせず、コスト的にもだんぜん有利である。「予算内でやりたいことを実現できるのがいいですね。基礎や柱の分が浮いたので、理想の間取りやインテリアへの夢もふくらみます」と奥さま。玄関を入ると左手にウォークインタイプのシュークローゼットがあり、その奥には大型のパントリー。さらに進むとキッチンへ続き、リビングから再び玄関へという回遊式の動線が使いやすい。開口部をアーチにしたり、自然素材をたくさん取り入れたり。チェッカーガラスの入ったオリジナルデザインの建具や太い梁にかけたハンモックからも、新しいわが家を存分に楽しんでいるようすが伝わってきた。　……続きは誌面でどうぞ